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白馬岳

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 栂池自然園では入園料300円を払い散策する。山まで来て、金銭を支払ってまで湿原を散策するのもおかしな話だが、管理された園内の植物は何か不自然で素っ気ない感じがする。結局ここで見た植物は全て後の行程で見ることができたので、山ヤはあえてここで金を払ってまで見る必要はないようだ。
 この日は平日のため、訪れる観光客のほとんどが年寄りだ。彼らは皆カメラを構えており、風景の撮影に余念がない。彼らの写真撮影を頼まれること数知れず、なかには口より先にカメラを差しだし、半ば強制的にシャッターを切らされることも。
 木道に従い、コースの半分ほどを1時間で散策した。栂池ヒュッテの前の水場で水を補給して、出発。

【天狗原】

 天狗原の木道で振り返り、撮影


【ライチョウ】

 ハイマツの間から突然現れた雷鳥。しばらくうろうろしていたが、やがて同じ場所にしばらく佇んでいた。


 天狗原では雷鳥に遭遇。冬には真っ白な雷鳥もこの時期にはすっかり茶系統の模様にかわっている。近づいてもあまり意に介さない様子で、素直に写真に収まってくれた。
 天狗原の湿地帯の部分は木道となっている。自然園では見られなかったワタスゲがここでは咲いていた。
 乗鞍岳(2436.7m)を越えて、岩場となる。岩の上を飛び跳ねながら進むと、雪渓にでる。登山者のための赤い土がコース上にまかれており、そこを登っていく。


 【白馬大池】

 やがて、白馬大池越しに白馬大池山荘が見えてきた。見えてからも結構歩き、池を左に巻くように小屋へ近づく。

【白馬大池山荘】

 収容250人 営業6/中〜10/中 幕営30張 期間外閉鎖
 テントサイトはフラットで寝心地はいい方。近くには大池があるが、立入禁止となっている。明け方はテントが凍るほど冷えた。

 白馬大池小屋に着くや缶ビールを購入。やけに冷えている。テン場は3張り程度の先客で、サイトは平坦で多少小石が転がっている程度。おおむね良好である。しかし発電器がテン場の隅でうなりをあげている。この発電器、夜には止まったが、朝は3時くらいから動き出し、有無を言わさず起こされることになる。夕方にはヘリの荷下ろしが、このテン場で行われ、この夕には2度、テントの上空でホバリングして荷を置いていった。ローターの金属的な回転音はすごい轟音だ。その間はテントが飛ばされないように、一応テントの中で待機していた。
 小屋の前の水場は池からの水を引いているようだ。果たして池の水が生で飲めるのか疑問であったので、一度沸かしてから使うようにした。相棒は生で飲んでいたようだった。小屋側からは池への立ち入りができなかったので、一応小屋としては気を使っているようだ。

7月19日(土)
 翌朝は発電器の起動音で起きる。4時前でまだ薄明も始まっていない。天気は雲一つなく、気温がかなり下がっている。テントに付いた露が凍っている。食事を終え、凍てついたテントを撤収して出発するときの気温は2度であった。
 雷鳥坂には道ばたに多くの花が見られた。写真を撮りながらの行動となったので、ずいぶんと時間をかけて進んだ。

【船越ノ頭付近より】



【白馬岳とお花畑】

 小蓮華山付近は特に高山植物の花がよく咲いていて、目指す白馬三山が見える。


【小蓮華山】



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