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立山・剱岳-日本百名山

立山・剱岳-日本百名山

日本三大霊山のひとつを登拝

日本三大霊山のひとつを登拝

【立山雄山山頂】

立山雄山山頂

コース(タイム)

室堂-一ノ越-雄山神社-真砂-剱沢キャンプ場

 《立山経由で剱沢へ》
 室堂からは正面に立山が見えている。室堂は標高2450mなので、500mの高さの山並みが続いていることになる。その左端には、いかつい剱岳が半分だけ顔をのぞかせていた。目指すは立山山塊の右手のコルである一ノ越である。遊歩道に沿って歩き始めた。足もとはところどころ雪が残っていて、何度か雪原を横切る。前方にはちびっ子軍団を含む50人ほどのパーティーが歩いていた。


一ノ越山荘の荷下ろし 【一ノ越山荘の荷下ろし】

 多くのギャラリーが見守る中、ヘリによる物資の運搬が行われていた。夏山シーズンを迎え、山小屋では多くの物資が必要になるのだろう。この日はヘリが一日中飛び回っていた。

 山荘のある一ノ越に到着して、さてひと休みと思いきや、これからヘリが荷下ろしに来るのでこの場所から離れてくれと山荘の人に言われる。仕方がないので岩場の稜線を少し上ったところで休むことにした。そこでヘリの作業も見学することができる。多くのギャラリーが見守る中、爆音を響かせながらやってきたヘリは広場の上でホバリングして物資を置いて去っていった。

3000mの高みへ
【3000mの高みへ】
   雄山頂上でお祓い
【雄山頂上でお祓い】

 立山の最初のピークは雄山(おやま・2991.6m)で、明治28年8月に設置された一等三角点もここにある。三角点やその先の雄山神社本宮の周りには多くの登山者が休憩している。その先には岩場の小高い山があり、祠が立っているのが見える。祠へ行くには入場料が500円必要となる。前回ここへ来たときは祠をパスしたので、今回は訪れることにした。入口で料金を払うと、鈴付きの御札と立山頂上登拝のカードがもらえた。立山は富士山、白山とともに日本三霊山のひとつとして古くから登拝されてきている。頂上の祠は平成8年に136年ぶりに立て替えられたそうだ。
 雄山の頂上は人工的に岩を積み上げて標高3003mになっているらしく、三角点より12mほど高い。頂上は狭く10人ほどしか入れない。周りは切れ落ちていて手すり等もないので危ない。頂上の祠の前には神主がいて、ちゃんと安全登山のお祓いをしてくれた。登山者が多いときはこのお祓いで何時間も待つことがあるようだ。
 お祓いを終え、頂上の岩場から降りると、黒岩さんの靴のソールが突然剥がれた。お祓いをしたばかりなのに何やら不吉である。ガムテープで補修して何とか歩けそうなので、予定通り先に進むことになった。
 立山の3000メートル級の縦走路は白い岩場の道である。立山は山の総称で、いくつかのピークがある。次のピークは大汝山(おおなんじやま)で、標高は3,015 mである。大汝山は日本の3,000m超級の山の最北端に位置する山で、岩が積み上がってできたピークだ。頂上にあたる部分も大きな岩があり、大汝山と書かれた木の板が置かれている。その岩の上によじ登って記念撮影する人が多く、我々も交互に岩の上に立って記念撮影をしてもらった。

大汝山ピークへ
【大汝山ピークへ】
   そそり立つ富士ノ折立
【そそり立つ富士ノ折立】

 富士ノ折立(2999m)のピークは巻き、真砂岳(2861m)を通過する。立山三山のひとつである別山はその手前の巻き道を進む。
 この日の野営地は剱沢のテント場である。別山の尾根からは剱沢のテント場が見えている。すでに多くの色とりどりのテントが張られているのが分かる。雪渓がまだ多く残っているので、テント場が狭くなっているようだ。尾根から剱沢に向かって急な下り坂が続き、後半は雪渓の上を歩いて剱沢テント場に到着した。
 
剱沢テント場から別山乗越を振り返る
【剱沢テント場から別山乗越を振り返る】
   テント場から見える剱岳
【テント場から見える剱岳】

 テント場ではテントを張るスペースは十分にあり、比較的フラットな場所を選んでテントを立てた。夕食は豚汁とうどんを手早く作って食べた。
 テントはダンロップの6人用テントを持ってきた。一昔前のテントのためかなりの重量があったが、3人で泊まるにはかなりの余裕があった。背中はごつごつしていたが、快適に眠ることができた。難を言えば日焼け対策が十分ではなく、首や手がひりひりしていた。夜は冷え込み、空は満天の星空となった。

続き

Camera:Canon EOS KISS X2,SONY DSC-WX1

NOYAMA
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