|
立山・剱岳-日本百名山 立山・剱岳-日本百名山 誰かが行かねば、道はできない。剱岳 誰かが行かねば、道はできない。剱岳 【にぎわう剱岳山頂】 コース(タイム)剱沢キャンプ場(4:30)-(5:25)一服剱-(6:20)前剱-(7:50)剱岳(8:30)-(11:25)剱沢キャンプ場(12:22)-別山乗越-(14:27)雷鳥平キャンプ場
《剱岳へ》
剣山荘の近くには池があり、ちょうど剱岳の姿が映っていた。剣山荘でひと休みし、すぐに出発。道は山荘の裏側を回り込むように続いている。早くも岩場が始まり、1番目鎖場と書かれたプレートが現れる。鎖も新しく、最近設置されたようだ。高山植物の写真を撮りながら徐々に高度を稼いでいく。振り返ると剣山荘が眼下に見え、テント場もはっきりと見えている。
最初のピークである一服剣(2618m)に到着する。岩場のピークは狭く、多くの人がひしめいている。正面に見える岩峰をバックに記念撮影する人が多い。その岩峰を剱岳のピークと勘違いする人は多いが、その手前の前剱のピークである。前剱といえど圧倒的な迫力で荒々しい岩の塊として天にそびえている。 一服剣を下り、岩場を登り返す。3番目鎖場のあたりから、前がつまってきて渋滞となる。垂直に近い登りが増え、鎖場も多くなる。 高度を稼ぐと富士山が見えてくる(富士山までは175kmほど離れている)。白山や富山市街、能登半島も見える。
7番目鎖場は平蔵の頭、8番目鎖場は平蔵のコルと続く。岩と雪の壁に挟まれた回廊を進むとその先はさらに渋滞しており、しばし停滞。その先が、9番目鎖場で有名なカニのたてばいだった。見上げると、岩肌に多くの人が取り付いてじりじりと進んでいる。心がけのいい人はヘルメットをかぶっている。このような岩場では人が岩を落とすことが多いので、ヘルメットは付けた方が良いのだろう。 カニのたてばいが終わっても気の休まらない岩場が続く。ハイマツも現れ、ひとしきり登ると剱岳山頂(2997m)に到着する。すでに多くの人が到着済みで、山頂には30人以上がひしめいている。祠の前では代わる代わる記念撮影が行われている。剱岳は標高3000mに届かないとはいえ、北アルプスの主要な山など360度の大パノラマが楽しめる絶景ポイントである。前回来たときは八月だったので、景色に雪渓が多くというのが印象だ。
剱岳山頂には岩の間に三等三角点がひっそりと置かれている。以前来たときはなかったもので、これは最近設置されたもののようだ。そういえばNHKで三角点を設置する特番を見た記憶があった。あらためて調べてみると、2007年に剱岳測量100周年記念行事として国土地理院の北陸地方測量部が中心となって新たに設置したものだった。このときの測量で剱岳の正確な標高が確定したのだ(これは新聞記事にもなっていた)。誰もが3,000m超を期待した中で発表された数値が、2,999mだったのである。このときはGPS測量を行うなど最新の測量機器を使ったのだが、100年前の測量との誤差はわずかであったという。(ちなみに2,999mは最高地点で、三角点の標高は2,997.1mとなる) 【剱岳山頂から別山方面を望む】 山頂でひとときを過ごし、来た道を下山する。登りと下りでは一部別の道となり、登りでカニのたてばいだったところは、カニの横ばいを下ることになる。下りの岩場は足場が見えないところもあり、いっそう緊張するところである。カニの横ばいが終わったところに、唯一のトイレがある。岩場のトイレは管理もたいへんだろうが、管理人の苦労が想像できる。 剱岳山荘まで下り、登頂のご褒美に350円のコーラを飲んだ。高山で飲むコーラは炭酸が強い。少し休んで剱沢のテント場に戻った。 昼間の剱沢テント場は直射日光が降り注ぎ、真夏の暑さを感じさせる。テントを撤収して移動準備を始めた。荷物は昨日の食材が無くなったのと、キムさんがテントのフライを持ってくれたことでかなり軽くなった。別山乗越を越えて、雷鳥平のテント場へ向かった。 続きCamera:Canon EOS KISS X2,SONY DSC-WX1
| |||||||||||||
| |
ホームに戻る |