週末は野山にいます


三重県の山

▲御在所岳
 (1999.10.31)
▲鎌ヶ岳(2015.04.29)
▲入道ヶ岳
 (2013.12.28)
▲仙ヶ岳(2014.12.27)
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朝熊ヶ岳-三重県の山

朝熊ヶ岳-三重県の山

お伊勢参らば朝熊をかけよ

お伊勢参らば朝熊をかけよ

【山頂展望台から伊勢の島々を望む】

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○山行情報
日程 2022年12月30日(金)
山名(山域) 朝熊ヶ岳(関東周辺
入/下山地 であいの広場
メンバー 単独港
行動時間 3時間21分
歩行 距離登り下り歩数
9.5km656m656m---歩

朝熊ヶ岳マップ

○コース(タイム)

であいの広場(06:52)-朝熊峠-金剛証寺-山頂展望台-(09:05)朝熊ヶ岳-(10:13)であいの広場

 《山概略》
 朝熊ヶ岳(あさまがたけ)は三重県伊勢市と鳥羽市の境にある標高555mの山。山頂付近にある金剛證寺とともに朝熊山とも呼ばれている。古くから山岳信仰の対象で、金剛證寺は空海が825年に建立している。伊勢神宮の鬼門に当たる北東に位置するため、「伊勢へ参らば朝熊を駆けよ、朝熊駆けねば片参り」と言われ、伊勢参りの後に訪れる登山者は多い。1925年にケーブルカーが開通すると登山者はピークを迎えるが、戦中は線路が軍事調達され、そのまま廃線となった。現在は伊勢志摩スカイラインが山頂近くまで延び、駐車場や展望台がある。

 《アプローチ編》
 年末の帰省の途中で朝熊ヶ岳へ立ち寄ることにした。いつもなら伊勢周辺の宿に泊まって翌朝登るのだが、高速のETC割り引きを確保するため、SAで車中泊することにした。それで深夜割り引きとなり、数千円を浮かすことになるのだ。
 前日の早朝に横浜の自宅を出発し、しばらく下道を走ってから高速に乗り三重県内のSAで夜を明かした。と言っても夜明け前に出発し、登山口のであいの広場の駐車場に日の出とともに到着するように移動した。




 《朝熊ヶ岳へ》
 であいの広場の駐車場は夜明け前から複数の車が駐まっており、どうやら暗闇にもかかわらず登山に出ているようだ。暗い間は歩くつもりはないので、明るくなるまで車内で待機し、薄明が差す頃に出発した。
 登山口は車道とは反対側の駐車場の奥にある。あずま屋の隣に杖の入った網かごが有り、朝熊岳道の案内板がある。その案内板の横から薄暗い山の中へ入っていく。道は初めは舗装されていたが、すぐに山道に変わる。四町の道標が有り、次が五町となる。いくつまで続くか分からないが、あまり目安にはなりそうにない。



 道脇には地蔵の姿も見られる。ひと登りすると谷に架かる橋がある。谷筋はケーブルカーの軌道があったらしく、コンクリートの基礎が残っている。大正末に開業し、わずか19年ほどで廃止となっている。その経緯が掲示されている。橋からは伊勢湾方面を見渡すことができる。
 十二町を通過し、左手に展望箇所がある。渥美半島や富士山も見えるようだ。この日は富士山方面に雲が多く見ることはできなかった。
 マスクをした猿地蔵の前を通り、二十一町を過ぎると宇治岳道と合流する朝熊峠にでる。かつてここにはとうふや旅館があったらしい。江戸期に創業し、朝熊唯一の旅館として多くの参拝客を受け入れていたようだ。ここもケーブルカーの廃止とともにさびれていったようだ。



 朝熊峠からは車道になる。許可の無い人は立入禁止と書かれた立て札が何度も出てくるが、ハイキングコースの案内図もある。ハイキングは許可のある人なのだろうかと考えつつ、そのまま進む。
 金剛證寺と八大龍王社の分岐が有り、右手の金剛證寺方面へ進む。さらに左手の山道に入り、車道と分かれる。道は下り坂になり、これで山頂へ着くのだろうかと怪しみながら進んでいく。鳥居をくぐると、そこは金剛證寺の境内だった。
 奥へ行くと極楽門が有り、その奥が奥の院のようで卒塔婆が立ち並んでいる。ここは後で立ち寄ることにし、朝熊山展望台の方へ向かった。車道をしばらく歩き、高台へ登っていくと広い駐車場で奥の方に展望台がある。展望足湯も有るので、そこへ入る気満々だったが残念なことに営業時間外で入ることができなかった。しかしそこからの展望は抜群で、伊勢湾に浮かぶ島々を見渡すことができた。



 展望台は冷たい風が強く吹き、早々に退散する。広場の真ん中には旧式の郵便ポストもあったが、本物だろうか、集配時間などは書かれてなかった。
 極楽門へ戻り、卒塔婆群を通り奥の院へ向かった。後から軽トラックが猛スピードで自分を追い越し、奥の院へ入っていった。どうやら住職の出勤だったようで、時間はちょうど9時だった。タイミングが良かったので、参拝したあと御朱印を頂いた。
 先ほど降りてきた鳥居から来た道を戻り、八大龍王社へ向かった。朝熊ヶ岳の山頂は、この八大龍王社があるところだったのだ。先ほど見送った分岐から車道を上っていくと広場に出て、白いコンクリートの八大龍王社があり、その右手に朝熊ヶ岳山頂の大きな碑がある。標高は555mでこの山域の最高峰だが三角点は無い。展望は津や知多半島方面を見渡すことができる。



 山頂からは駐車場まで来た道を戻る。この記録を書いてるときに気づいたのだが、山頂近くには国宝に指定されている経塚群があったようだ。伊勢湾台風の際に倒木整理していると、地中から経典が続々と出てきたらしい。
 であいの広場に戻ると駐車場は満車だった。この後は紀伊半島を一周してから九州へ帰るのだが、今日は那智勝浦まで移動して一泊する事になっている。
金剛證寺奥の院の御朱印

○今夜の宿
ホテル&レンタカー660★★★★
準備中 場所:和歌山県東牟婁郡那智勝浦町朝日3-7-1
TEL:0735-52-0171
料金:8,050円(一泊朝食)
大浴場:有り(温泉)
その他:---
Camera:CANON EOS 90D