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釈迦ヶ岳-日本二百名山 釈迦ヶ岳-日本二百名山 秘境の深山は家族連れで賑わう 秘境の深山は家族連れで賑わう 【お釈迦様の立つ山頂】
コース(タイム)太尾登山口(08:01)-(09:37)古田の森-(10:34)釈迦ヶ岳(11:11)-(12:51)太尾登山口
《山概略》
《釈迦ヶ岳へ》 路肩の駐車スペースから歩き始める。トイレがある峠のピークまでは目の前である。左手に登山口があり、大峰奥駈道と書かれた標柱がある。世界遺産の登山コースである。ついでに熊出没注意の看板もある。大峰で熊が出たと言うニュースは聞いたことがないが奥深い山なのでいるのだろう。階段状の坂を上っていくと稜線歩きが始まる。
登山道は整備されているのか歩きやすい。両側にスズタケが伸びているが、刈り込まれているようだ。樹林帯だが緑は少なく日が差し込んでいる。30分ほどで木屋谷分岐で、林道途中の登山口からの道と合流する。そしてバイケイソウの道のあたりから正面に釈迦ヶ岳の山頂と思われる山が見えてくる。まだ遠いが、標高差はあまりなさそうだ。 足下にバイケイソウが増えてくると、正面で鹿が右から左へと横切った。一頭だけではなく五頭以上が次々と通過していった。すかさず写真を撮ったが、鹿はこの後いくらでも出てくるので焦る必要はなかった。バイケイソウが多いのは鹿が食わないからで、その他の貴重な花は皆鹿に喰われてしまったと想像できる。
しばし鹿に見とれていると、周りはブナ林となる。これもあまり元気のなさそうなブナだ。ブナに葉はなく、青空が広がる。右側の展望が開けて、隣の稜線が見えてくる。大日岳のコルには山小屋があるのが見える。深仙ノ宿と言い修験者の参籠所となっているそうだ。 稜線は緩やかなアップダウンが続く。馬ノ背のような笹原を登っていくと、古田ノ森(1618m)というピークにたどり着く。ここから見る釈迦ヶ岳の山頂は烏帽子のような形をしている。
炎天下の下、ブナと笹原の道が続き、千丈平(1660m)を通過する。沼地があり、そこでは多くの鹿が水を飲んでいた。人間が近づいても意に介さないようで、楽に写真を撮ることができる。沼地の先には、この場所(国立公園)にしては珍しくテン場があり、ひと張りだけテントが張られていた。そして、テン場に必要な水場も登山道のすぐ右手にあった。パイプから流れた水が下に置かれた鍋に注がれている。
水場からはいよいよ山頂に駈けての最後の登りとなる。黙々と登っていくと、深仙宿との分岐があり、そこを左に進むと200mで釈迦ヶ岳の山頂(1800m)である。最初に見えてくるのは等身大のお釈迦様の銅像である。台座の上に立っているのでより大きく見える。そのお釈迦様の足下には一等三角点の石柱がある。 山頂には多くの人が休んでいた。奥深い場所にあり、百名山でもないのにこれだけ人が来るのも珍しい。後から外国人のパーティーも来ていた。山頂からの360度の大展望を満喫した。
下山は来た道を戻る。これから登ってくるひとはまだ多く、何人もとすれ違う。家族連れで小さな子供も登ってきている。 下りは登ってきた稜線を見渡すことができる。太陽を背にしているので景色が鮮やかだ。下りは早く、1時間40分で峠の駐車場に到着する。峠周辺はさらに車が増え、下の方の路肩まで車が止まっていた。 下山後は温泉には入らずに、明日の三本杭登山に備えて四国へ急ぐ。同行の大山さんとは五条で別れ、その日のうちに和歌山港から徳島へ入った。 Camera:CANON EOS 80D
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