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犬ヶ岳-福岡県の山 犬ヶ岳-福岡県の山 稜線のシャクナゲひと株だけ 稜線のシャクナゲひと株だけ 【ガスに霞む犬ヶ岳山頂】
コース(タイム)駐車場(12:00)-ウグイス谷-(13:12)笈吊峠-(13:50)犬ヶ岳-(14:22)大竿峠-恐渕谷-(15:43)駐車場
《山概略》
《犬ヶ岳へ》 駐車場を出て舗装道を左の方へ進むと道が左右に分かれている。その入口に求菩提山周辺案内図(かなり汚れて見にくい)があるので、ルートを確認する。左手のウグイス谷から笈吊峠経由で犬ヶ岳に立ち、大竿峠から恐淵を下る周遊コースを歩くことにした。 左右に分かれた左手の犬ヶ岳林道に入る。入口には車止めのチェーンが張られている。杉木立の中を進んでいくと、すぐに明るい新緑の広葉樹林帯に変わる。林道は広く歩きやすい。左手の斜面がガレ場となり、犬ヶ岳登山道の道標を確認する。笈吊峠まで2.21kmと数値が細かい。
二俣に分かれる林道を右手に進み、コンクリートの橋を渡る。林道は荒れてきてもはや作業でも使われていないようだ。右手にプレハブ小屋が見えてくる。腐りかけた木橋を渡り、道は山道へと変わる。左手に石組みの炭焼窯のようなものがあるが、案内板にあった船石だろうか。このあたりは石が多く、ところどころで石組みが見られる。 登りが本格的になり、ロープ場も出てくる。雨に濡れ、足場が滑りやすくなっているので注意が必要だ。ひと登りすると林道に出る。案内板に従い、林道を右手に540m進むと左手に登山道が続いている。 林道からの登山道はウグイス谷のガレっぽいところを登る。様々な野鳥のさえずりで賑やかだ。登りはじめから人の姿は全く見られない。稜線の笈吊峠に到着するが、樹林帯で眺望はない。休憩用のベンチがあり、椿の花が咲いてる。稜線の反対側は大分県耶馬溪町への登山道が続いている。 笈吊峠から稜線伝いに岩場を登っていくと笈吊岩があるのだが、かなりの急斜面だ。天気も悪いし濡れて足場も悪いので、巻き道を進むことにした。う回路と書かれた指導標に従い進んだ。稜線はシャクナゲが多いが、まだ咲いているのは少ない。一カ所だけ濃いピンク色に咲いてあるツクシシャクナゲを見かけた。
しばらく緩やかな稜線歩きが続き、山頂直下の登りに取り付く。岩の多い尾根を登っていくと、霧の先にピラミットのような台が見えてくる。そこが犬ヶ岳の山頂(1130.8m)のようだ。犬ヶ岳の名前の由来が書かれたプレートがあるが、汚れて読みにくい。山頂に鬼神の霊を祀ったことから犬ヶ岳と名前が変化し、シャクナゲの花は神霊に捧げた神の花と言うことだ。 山頂にある高さ2mほどの台の上に登ってみるが、ガスに覆われているので眺望は見えない。それより晴れていても樹林に覆われているので元々見えないのかもしれない。台は空洞になっていて、避難小屋にもなるようだ。
山頂を後にし、さらに奥へと進む。ブナやミズナラの林の中を歩き、途中気づかないまま二ノ岳のピークを通過する。ミツバツツジの赤い花がところどころで咲いている。道は下り坂となり、下りきったところが大竿峠である。このまま前進して登り返すと一ノ岳のピークだが、天気も良くないので右手の恐渕コースを下ることにする。 今回のコースは谷を上って谷を下るコースとなり、GPSの軌跡がかなり乱れていた。みちびき衛星に対応したGPSが欲しいところである。恐渕コースの下りも岩場が多く滑りやすい。途中盛大にすっころび、パンツをドロドロにしてしまった。
下山道も途中林道に出て、右手に少し歩いてから再び山道を下ることになる。林道を左手に行くと求菩提山へ続いているようだ。林道からの下りは石段が続いている。その後は沢伝いに下る道となり、鎖場のある緊張する場面もある。左手には夫婦渕があり、滝が流れているのが見える。鎖伝いに沢を徒渉し、その後も何度か橋などで徒渉する。 道は林道に変わり、植林を抜けると数件の建物が見えてくる。ヤマメ料理店のようだが営業しておらずひっそりとしている。岩谷川の橋を渡ると登山口駐車場が見えてくる。
犬ヶ岳は今頃が登り時期なのだろうが、まだシャクナゲは少ししか咲いておらず、もう少し遅い方が良いのかもしれない。山中では最後に3人ほどのパーティーを追い抜いただけで、人がいない静かな山歩きだった。この日は連休中とはいえ、平日で雨模様ということもあった。 下山後の温泉として求菩提温泉の卜仙の郷という新しい施設があるが、実家が近く着替えも持ってきていないので、車に乗り込むとまっすぐ帰った。
Camera:CANON PowerShot S100
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