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黒姫山-日本二百名山 黒姫山-日本二百名山 笹藪からはクマの咆哮 笹藪からはクマの咆哮 【展望抜群黒姫山頂】
コース(タイム)大橋(6:09)-しらたま平-(8:29)黒姫山(9:06)-七ツ池-(10:56)新道分岐-種池-(12:00)大橋
《山概略》
ゲートを越えて幅広の林道を歩く。歩いているうちに徐々に明るさが増し、カラマツだろうか背の高い木の上の方から日が差していく。それらの木々は金色に輝き、まさに錦秋である。写真を撮ってもなかなか見たとおりには写らない。林道は左右に分かれるが、右が登山道となっている。そしてその先の左手に、登山道の入口がある。
登山道に入り、左右をクマ笹に覆われた道を進む。ときどき道標があるが、登山道と書かれているだけだ。笹の道はしばらく続く。ある場所で、数メートル先の笹の中で大きな動物がゴソゴソと動いている音がする。いやな感じがしつつも、風景の写真を撮ったその瞬間、シャッターの音に反応したのか、グォーというケモノの咆哮がして、笹を踏みつける音が遠ざかっていった。ひょっとして今のはクマか?たぶんクマだろう。さすがにこのときは驚いてしまった。このときはクマ避けの鈴をつけていなかったが、次からは付けなければならないと思った次第である。 早く笹藪の登山道を抜け出したかったが、左右の見通しの悪い道はしばらく続く。そして新道分岐に到着。道は西新道と峰ノ大池に分かれるが、右手の西新道の方へ進む。今日歩くコースはこの地点を中心とした8の字周遊コースとなる。
まわりはブナの木が目立ってくる。このあたりの紅葉はもう終わりで、ほとんどの葉は落ちているようだ。少し開けた場所に出て、正面の木に「しなの木」と書かれた道標がある。場所の名前だろうか。ここで初めて休憩する。 その後も笹藪の登り坂は続くが、遠くの眺望も見え始めてくる。いつの間にか外輪山の稜線に出たらしく、左手に小黒姫の小山が見えてくる。少し歩くと右手の斜面が切れ落ち、眺望が得られる場所がしばらく続く。南側が一望でき、正面の飯縄山を中心に、富士や北アルプス、戸隠山が見える。遠くには雲海も広がり、素晴らしい眺望である。
ふと足元を見ると「しらたま平」という道標がある。眺望を楽しみながら稜線の細い道を進むと、正面に黒姫山のピークとともにそこに続く道が見えてくる。少し下ると大池への分岐がある。そこを直進し、登り返すと祠のある黒姫山の山頂(2053m)に到着する。 山頂は多少木が邪魔になるところもあるが、ほぼ360度の展望だ。天気も良く最高の景色だ。夢中になって写真を撮った。もちろん新兵器とiPhoneを使ってパノラマも撮った。
気持ちの良い山頂でひとときを過ごし、下山する。先ほどの大池分岐まで戻り、右手の大池の方へ降りていく。道は荒れていて、見失いがちになるが、赤テープを頼りに降りていく。下りきると左右に道が分かれ、指導標に従い左の峰の大池の方へ進む。 しばらく平地の道が続き、峰の大池を左に回り込んで進む。大池から離れると、原生林となり、道は細く不明瞭になる。巨岩帯を通り抜けるところで親子連れとすれ違う。
この時間ではかなりの人が黒姫山に入っているはずだが、あまり人とすれ違うことはなく、静かな細道を歩いて行く。道は緩やかな下りなので歩きやすい。前半でクマらしき動物と接近しているので、笹藪を通るときは慎重になる。 笹ヶ峰への分岐を通過し、古池の方へ進んでいく。このあたりは戸隠竹細工の森と言うらしく、道標があちこちに立っている。周囲はクマザサしか見えないが奥に行くと竹があるのだろうか。(立て札によると、このあたり一帯は伝統工芸品である竹籠を作るための根曲竹が保護されているようだ)
大ダルミという場所を通過し、カラマツ林を通り抜け、今朝通った新道分岐に到着する。そこから古池方面へ進む。ブナやモミジの紅葉が綺麗な場所が続き、沢が流れるところは庭園のように美しい。 道は古池に突き当たり、池に沿った木道を右に進む。古池はよく見ると、奥の方は護岸があり人工的な池のようだ。池から離れると再びクマザサの道。種池を回り込み、道なりに進むと5台ほど車の駐まった場所に出る。ここには登山者名簿箱があり、登山案内図もある。
車道に出て、路側帯を5分ほど歩くと、大橋の駐車場に到着する。想像通り、駐車場はびっしりと車が駐まっていた。下山後の温泉は黒姫山の北東にあるホテルアスティくろひめへ向かった。 ホテルアスティくろひめは高台にあり眺めがよい。日帰り入浴付ランチ(1560円)を利用した。風呂は他に客はおらず1人で独占状態。湯船からは正面に妙高山が見える。ランチも1人座敷で優雅に頂いた。 翌日は新潟の弥彦山へ行く予定である。ホテルを出ると日本海方面へ向かった。
Camera:CANON EOS Kiss X6i
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