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岩岳山-静岡県の山 岩岳山-静岡県の山 稜線は吹雪、会ったのはカモシカだけ 稜線は吹雪、会ったのはカモシカだけ 【登頂者を待つベンチ群】
コース(タイム)シンフォニー前(9:01)-(9:53)登山口-(11:43)神社-(12:27)岩岳山-(13:51)登山口-(14:49)シンフォニー前
《山概略》
《岩岳山へ》 駐車場前の道を歩き始める。看板がいくつもあり、「岩岳山はここから往復約7時間かかります」と大きく書かれている。4時間のつもりできたのだが、運が悪いのか、調査不足なのか、とにかくここまで車で5時間ほど掛けて来ているので、行くしかない。 道は舗装道からダートに変わり、車止めのゲートが見えてくる。ここは単なる車止めでまだ本来の登山口ではないようだ。ゲートの横から林道を歩き続ける。しばらく歩くと、確かに車が通れない落石現場がある。しかし落石は大した量ではなく、すぐに片づきそうだが、なぜ放置してるのだろうか。林道の落石現場はここだけだった。
林道を歩くこと50分ちょっとでようやく登山口に到着。左手に広い駐車スペースがあり、右手の斜面の上には、小俣山乃神の社がある。登山口の車止めを越えて、引き続き林道を歩く。それ程歩かないうちに、林道から左手に下るよう指導標がある。川の方へ降りていくと、3mほどの川幅に架かる橋が見える。だいぶ腐ったような橋で、一度に三人までと書かれているが、一人で渡るのが無難だ。 橋を渡ってすぐに右手の尾根に取り付くよう道が続いている。はじめは急な登りだが、すぐにトラバースの道となる。周りは植林帯で、落ちた枝を踏みつけると花粉が舞うのが分かる。幸い花粉症の症状はまだでない。
しばらく植林の中を歩いて行くと、崖崩れで木々がなぎ倒された場所に出る。かろうじて歩く状態は保たれているが、倒木を跨いだりくぐったりしてその場を通過しなければならなかった。 道中には時々指導標があり、現在地が何キロ地点か書かれているので分かりやすい。山頂までは2.7kmである。しかしながら、この指導標も朽ちかけていて、肝心な場所で道を間違えることになる。
トラバース道をゆるゆると上っていくと、やがて稜線に出る。ベンチがあり、吸い殻入れも多く設置されている。もちろんベンチも吸い殻入れも古いモノだ。道は稜線の登りとなるが、相変わらず眺めは良くない。1.7k地点の指導標を通過して鳥居をくぐる。 祠と壊れた外灯のある場所を通過し、正面に大きな看板が見えてくる。岩岳山の植物群落保護林と書かれ、周辺が天然記念物のアカヤシオやシロヤシオの群落となっていて、両種が群生するのは貴重であるらしい。
稜線の尾根を登っていくと、白いモノが舞っている。雪のようなあられで、風も強くなってくる。お気楽ハイクのつもりがけっこうつらいものになってきた。岩岳神社を示す指導標を通過し、ロープが張られたやせ尾根を歩いて行く。再び祠(+壊れた外灯)があるので、そこも通過。少し下って登り返すところに鳥居があるので、そこをくぐって進む。 すぐにまた次の大きめの鳥居が見えて来るが、そこが岩岳神社であるようだ。複数の祠と猿の石像がある。左手には岩岳神社の由来が詳しく書かれた掲示板がある。 岩岳神社から岩岳山のピークへ行くのだが、そのまま無意識で奥の方へと歩いてしまった。しばらく歩いてから、おかしいことに気づいた。指導標によると竜馬ヶ岳へ向かっているようだ。岩岳山とは逆方向だ。竜馬ヶ岳というのは名前が良いので、このまま竜馬ヶ岳へ行ってしまおうかとも考えたが、時間の見通しが立たないので引き返すことにした。
岩岳神社まで戻り、さらに来た道を戻っていくと、やせ尾根の所に山頂への分岐があった。来るときは全く気がつかなかったところだ。分岐から山頂にかけても、両側が切れ立ったやせ尾根は続き、雪交じりの強い風に耐えながら進んでいく。天然記念物の原生林の尾根を登っていくと、眺望のない山頂に到着する。ベンチに囲まれた中に三等三角点があり、杉の木に岩岳山山頂(1369m)のプレートが貼り付けられている。 山頂で写真を撮っているうちに、寒さのためかデジカメのバッテリーがあがってしまい使い物にならなくなった。人間の方も寒さに耐えられないので、早々に下山することにした。少し下ると風もなくなり、風も落ち着く。来た道をたどって登山口まで下った。 駐車場まで戻り、結局誰と会うこともなかった。日頃からあまり登られていない山なのだろうか。コース自体も、ガイドマップでは周回ができる山のようだが、土砂崩れのためか1ルートしかないような感じだった。今回は指導標とGPSのマップに依存したため道を間違えてしまい、紙のマップを用意しなかったのが反省点だった。
Camera:CANON PowerShot S100
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