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桃洞沢・赤水沢−東北の沢 桃洞沢・赤水沢−東北の沢 ひたすらナメ、滝もポイント ひたすらナメ、滝もポイント 【桃洞滝---この形は...】
コース(タイム)鳥獣センター(6:19)−(6:54)桃洞・赤水分岐−(7:41)桃洞滝−(9:52)峠−(11:53)兎滝(12:28)−(15:00)鳥獣センター
《山概略》
《桃洞沢へ》 森吉山野生鳥獣センターは、森吉山の貴重な野生鳥獣とその生態環境を保全するために作られている。国の施設として作られているので、あまりにも立派だ。その広い駐車場に車を止めたが他に車は駐まっておらず、鳥獣保護センターも人の気配がない。ともあれ入山準備をして桃洞渓谷散策コースへ向かった。 密林の遊歩道はブナの木などが生い茂り、熊が現れてもおかしくない場所である。しかしそれより、アブや蚊が果敢にも追いかけてくるので、歩みを止めないように進まなければならない。防虫スプレーも噴霧しまくりである。 割沢森・森吉山分岐は左手の桃洞の滝・玉川方面へ進む。旧ヤチダモ遺伝子保存林の看板。どの木がヤチダモか分からない。鳥獣センターから30分ほどで桃洞・赤水分岐に到着。左手に桃洞沢を見ながら引き続き遊歩道を歩く。
遊歩道がナメ沢のヘリを歩くようになり、丸太の輪切りが並ぶ渡渉地点で入渓準備をする。 川幅10mほどで推進は10cmもない穏やかな水の流れの中を進んでいく。桃洞沢全体が一枚岩のように、そのナメが続く。時々ツボのように深い穴があり、そこに落ち込まないように気をつけなければならない。沢の深いところでは岩魚が泳いでいるのが見える。突然、水面を漂う白く丸い円形物体が現れた。直径は60cmほどで洗剤の泡のようだ。自然にできたもののようだが、沢に何か流れ込んでいるのだろうか。 【謎の浮遊物体】
目の前に大きな滝が見えてくる。桃洞滝と呼ばれるように見事に桃の形をしている。右側の岩にステップが刻まれているので、そこをたどって滝の上に出ることができる。手がかりがあまりないので緊張するところである。
桃洞滝の上からは再び穏やかなナメの流れが続く。両岸を見上げると天然の秋田杉が林立していて、我々を見下ろしているようだ。 2段10mの滝を通過、本流が合流する出合いを左へ進む。本流の方も段になった滝が見える。
本流出合いの先の滝は、今回最も緊張する登りとなった。右の方から登り、左へ平行移動して滝の上に出るのだが、手がかりが少なく岩ももろい。ハーケンが打ってあったのでザイルを出しても良かったところであるが、フリーで登り切った。
水量が少なくなり、沢の分岐でどちらに行くか分からなくなるが、GPSで確認したり赤テープを探したりして前進する。峠付近はヤブになり、道無き道を進むがそれほど長い距離ではなく、すぐに沢の流れが見えてくる。沢はすでに右の方から流れていて、幅はすでに1mを越えている。
《赤水沢下降》 沢を下降するのは今回が初めてである。登りと違って下りの場合はちょっとした滝でも慎重に進まなければならないので、ザイルを出すことが多くなる。幸い滝の上には残置シュリンゲがあるので、それを利用して懸垂下降を行う。赤水沢では4回ほどそれを行った。
赤水沢下降のクライマックスが兎滝40mである。ここはロープを出して慎重に下らなければならないが、45mロープでは足りないので、大山さんの20m?ロープをつないで懸垂下降する。
ノロ本流と合流するとザイルを必要とする大きな滝はなくなり、ナメ沢の穏やかな流れが続く。このあたりは遊歩道もあるようだが水の中を歩くのだろうか。兎滝を指し示す指導標を見かけた。 あまり位置感覚もなく極楽の沢を歩いていると、いつの間にか上記写真の【桃洞・赤水分岐】へたどり着いた。二つの沢をぐるりと一周回りきったことになる。 ベンチに腰掛け沢靴から登山靴に履き替えるのだが、ここでもひと苦労する。手ぐすね引いて待っていたかのように蚊が集まりだし攻撃を仕掛けてくるのである。もはやディート2.6%の虫除けスプレーは効果が無く昨日から手足を数十ヶ所も刺されている。手早く履き替え、鳥獣センターまで来た道を戻った。歩いている間は蚊の被害は少ない。 鳥獣センターにたどり着くと、この日初めて人と会うことになる。センターの管理人が出てきて我々に声をかけてきた。流ちょうな秋田弁で、この日鳥獣センターの訪問客は午前中にひと組だけだったそうだ。
Camera:SONY DSC-WX1
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