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中瀬川-東京都の沢 中瀬川-東京都の沢 東京都水源最初の一滴へ 東京都水源最初の一滴へ 【中瀬川のナメ】
コース(タイム)中島川口(8:32)-中瀬川-(10:23)重石谷-黒エンジュ頭-(12:52)水干-(14:37)中島川口
《山概略》
《中瀬川へ》 すぐに沢に入るようなので、歩き始めから沢靴を履いておく。中島川橋を渡り、左に入る。ちょっとした広場があり駐車できそうだが入口に石で車止めができている。その先に沢があり、入渓する。 はじめ川幅は狭いが切れ込んだ谷ではないので、明るい沢である。しばらく岩の多い流れを歩くと沢は二俣に分かれる。右が中瀬川で左が中島川だ。右の方に進むとチョックストーンの3m滝がある。難しくはないが、水流の中を登る事になるので腰から下がけっこう濡れる。
3m滝の先からこの沢の特徴であるナメが始まる。しばらく気持ちの良いナメ歩きが続き、沢の上に架かる橋をくぐる。苔むした太い倒木の上を歩き、小滝を越えていく。岩場にはキシャヤスデが大発生してうごめいている。ヒルと違って害は無さそうだが気持ちの良い物ではない。大発生と書いたが、この程度は大したことはないようで、8年に一度のホントの大発生のときは小海線が運休になるそうだ。線路の上のキシャヤスデが車輪を滑らせ坂を登れなくなると言うわけだ。
休憩するときもキシャヤスデのいないところを探して休まなければならなかった。岩場が多くなり、再び登山道と交差する場所に出る。消えかけた指導標には重石谷と書かれているようだ。この先の沢は岩が積み重なったような段になっている。
沢の勾配が急になり慎重に登り続ける。岩のテラスで一息ついて休憩すると、初めて遠くの山なみが見えてきた。山に囲まれた一ノ瀬は山しか見えず、携帯の電波も入らない。 中瀬川は稜線のすぐ下まで水流があり、水が涸れてから稜線までのツメはそれほど長くはなく、苦労も少ない。数十メートルほどの笹の急坂を登ると広場のようなところに出る。GPSで確認すると、稜線の登山道はまだ奥のようだ。獣道のような踏み跡を進んだ。
稜線の登山道に突き当たり、左に進んだ。道は緩やかな登りで、最初のピークは黒槐の頭のはずだが、道標は見あたらなかった。左手の眺めの良いテラスで休憩した。 テラスで昼食を食べ、沢靴から登山靴に履き替えた。眼下には小さな一ノ瀬の集落が見えているが、空は雲が増えてきた。 休憩を終え笠取山の方へ進む。今回は笠取山のピークへは寄らず、その手前の分岐から水干(みずひ)へ向かった。水干とは多摩川の最初のひとしずくの場所である。笠取山のピークを巻いていくとその場所がある。 水干は山頂直下数十メートルほどのトラバース道にある。東京都水道局の設置した説明板があり、60mほど下ったところに水が湧き出るところがあるそうだ。そこまで道ができているので下ってみた。
水のわき出し口はこれといった特徴はないが、ここから流れる水は多摩川となり、東京湾までの138kmを旅する事になる。都民の水道水になるのはそのごく一部だろう。 水干を確認してから来た道を戻った。先ほどの笠取山分岐からシラベ尾根を下って中島川口までは4.7kmある。道は良く整備され歩きやすい。何度か分岐があるが、水道局の指導標があるので迷う事はない。車道に出て左へ行くとすぐに車を駐めた場所にたどり着く。 下山後はのめこい湯へ向かった。途中から雨が降り出し、一時は強く降ったが、降った地域は限定的だったようだ。
Camera:CANON PowerShot S100
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