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権現岳-八ヶ岳 権現岳-八ヶ岳 赤岳の偉容を正面に 赤岳の偉容を正面に 【権現岳山頂から阿弥陀岳と赤岳】
コース(タイム)観音平(6:08)-八ヶ岳神社付近-(10:27)三ツ頭-(11:27)権現岳-(14:04)青年小屋(翌6:50)-(8:35)雲海-(9:12)観音平
《山概略》
観音平を出発する登山者の多くは編笠山方面へ向かう。しかし我々は、隣の尾根の三ツ頭方面へ向かった。最初にヒカリゴケの生育地に立ち寄った。ルートを少し外れて下っていくと鉄格子でふさがれた岩屋があり、その中にヒカリゴケが群生しているようだ。しかしどれがそうなのか分からなかった。 八ヶ岳神社への分岐まで笹原で覆われた斜面をトラバースし、涸れ沢を渡る。地図では分岐の所に八ヶ岳神社があるようだが付近に神社のようなものは見あたらない。指導標によると下の方にあるようだ。立ち寄りたいところだが距離感が変わらないので、そのまま三ツ頭へと続く尾根に取り付いた。尾根の登りになると道は良く整備された階段状の登りになりしばらく歩くと延命水への分岐を通過する。尾根はだらだらと長く、4時間近く登り続けることになる。
眺望のない尾根道を黙々と登り続け、今どの辺りを歩いているのか分からなくなる。分かりやすいポイントはヘリポートである。右手にちょっとした広場が現れそこがヘリポートのようだ。眺望が良いはずだがあいにくガスの中で真っ白である。
ヘリポートの次のポイントは木戸口公園、公園といっても何もない単なる道(2240m)だ。三ツ頭まで1時間30分の指導標がある。まだ先は長い。周りがダケカンバ林になると左手に雲の切れ目から編笠山や青年小屋が見えてくる。このまま雲が取れてくれることを願いながら進んでいく。
シャクナゲに囲まれた細い道を進み、ハイマツが現れると前三ツ頭分岐に到着する。右手に行くと前三ツ頭(25分)だが、左の三ツ頭(15分)へ直接向かった。 岩が積み重なる三ツ頭に到着し、小休止する。まだ雲は多く、稜線の先の権現岳が見え隠れしている。ここまで来ると往来する人も増えてくる。
三ツ頭から少し下って登り返すと権現岳の山頂である。山頂といっても巨大な岩が積み重なったてっぺんが権現山の山頂(2715m)である。慎重に岩を這い登っていく。岩のてっぺんあたりには数人しか立てないので、順番を待って登ることになる。順番が来ると速やかに登って写真を撮ってもらった。空は相変わらず真っ白だ。
岩場のピークを下って少し進むともう一つの山頂がある。標高は2704mとあるので11mほど低い。こちらはちょっとしたテラスになっているので、ここで昼食休憩を取ることにした。しばらくすると、キレットの稜線の先に阿弥陀岳と赤岳が見えてきた。素晴らしい眺めである。赤岳の先には大同心や硫黄岳も見える。この風景を見ただけでもここまで歩いてきた甲斐があったというものだ。極上の昼食タイムとなったが、何を食べたのかは覚えていない。
ふたつ目の権現岳のピークを下り、権現小屋の横を通って編笠山方面へ向かった。途中、ギボシとか西ギボシの岩場を通過する。岩場の細いトラバースは緊張して歩く。ふと振り返ると権現岳の岩のピークが見える。遠くから見るとちょっとした岩の出っ張りとなっている。
権現岳に向かって登ってくる多くの人とすれ違いながら編笠山の鞍部にある青年小屋に向かった。カラマツ林を抜けるとテン場があり、青年小屋に到着する。この日の行動時間は8時間でほぼ予定通りだった。小屋は一泊二食付きで予約している。いつもはテントが主流だが、たまには贅沢をしてみるものだ。この小屋は1週間ほど前にテレビで紹介されていて、それを見た仲間が食事が美味しいらしいことを言っていた。
青年小屋では水を提供していないので、テン場の先にある水場まで水を汲みに行った。5分ほど山道を歩くと沢の所にパイプから流れる水場があった。水は冷たく山から湧き出たばかりという感じのおいしい水だ。
この日の小屋はそれほど混んでなく、布団一枚ひとりは確保できた。部屋は8人部屋で別の3人パーティーと相部屋になった。夕食は18:30からでそれまでの時間はのんびりと過ごした。
二日目は雨の朝を迎えた。このところ遠征すると雨が降る。予定では編笠山を登ってから下山するはずだったが、登らずに巻き道で下山することになった。5:30から小屋の朝食を食べ、雨具の完全装備で出発した。 雨の中の下山だが、これから登ってくる人もちらほらと見かけた。途中、雲海展望台があるが何も見えない。黙々と歩くこと2時間あまりで観音平の駐車場に到着した。
下山後は道の駅にある信州蔦木宿つたの湯へ立ち寄った。下界も雨が降っていて駐車場から小走りに建物の中に入ると温泉の割引券を配っていた。温泉は開館まで10分ほどあったので売店を物色しながら時間を潰した。 温泉は広くてなかなか良かった。食事もここでとれるのだがまだ昼前なので八王子まで行き、仲間の行きつけのソバ屋に行くことになった。高速道路はまだ渋滞もなくすんなり八王子入りし、住宅地の狭い道を進んでいくと手打蕎麦処蕎酔庵いっこうがある。こじんまりとした店で予約をしないとほとんどは入られないようだ。こだわりのそば粉を使った本格的な蕎麦をかき揚げとともに頂いた。
Camera:CANON PowerShot S100
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