TOP > 中華圏放浪 > 福州    

福州−中華圏放浪

福州−中華圏放浪

上海乗り継ぎ6時間の活用...

上海乗り継ぎ6時間の活用...

【上海磁浮列車】

628x250

旅行情報
日程 2008年11月08日-11日
滞在地 上海・福州・福清
レート 15.04円/元(上海)
費用 航空券:29,000円+32,500円(TAX)
成田往復:6,300円
ホテル:725元
現地使用:1,300元

コース(タイム)

横浜(8日5:00)=成田(8:55)=(10:45)上海(18:40)=(19:50)福州=福清=福州=上海=成田=横浜

 福州に行くことになった。福州には日本から直行便がないので、中国国内で乗り継ぐことになる。チケットを調べると、厦門までの直行便を利用して、長距離バスで移動する方法、北京もしくは上海経由で空路で行く方法があった。選択の条件は安さ最優先で、検討の結果、上海経由で行くことにした。
 上海は国際線と国内線で空港が離れているため、乗り継ぎ時間が6時間ほど確保されている。移動は2時間かかるとして、かなり時間が余ってしまう。ちょっとした上海観光もできることになる。ちょうど良い機会なので、以前から気になっていたリニアモーターカーに乗り、南京路を散策することにした。

【11月8日】
《自宅から上海まで》
 今回の旅の荷物は手提げ鞄ひとつだけである。日本は寒くなりつつあるも、あちらは南国なのでそれほど服は必要ないだろう。いつも行っているのでお土産等ももはや買うことはないだろう。写真を撮ってくるだけで十分である。荷物は着替えと携帯電話が3台、GPS(上海の地図はダウンロードできたが福建のはなかった)、カメラ2台、一冊の文庫本(司馬遼太郎の『街道をゆく 中国・閩の道』)、上海のガイドブックである。

 成田空港まではリムジンバスを利用する。朝早いため、経済的なJRエアポート成田は時間が間に合わない。成田空港第一ターミナルには7時を少し回ったところで到着。プリントアウトしたEチケットを航空会社のカウンターに提示して航空券をもらう。いつものことながらこの自宅でプリントアウトしたEチケットで間違いなくチェックインできるか不安である。国内の空港ならともかく、異国の地で問題があったら異国の言葉に返す言葉はない。しかしながら、それは杞憂で、パスポートの情報が航空会社のシステムに搭乗者データとしてあらかじめ登録されているようで、パスポートをスキャンすれば登場手続きが行えるようだ。

08:55 成田発CA0158(第一ターミナル)
 上海行きの機材はB737。古くて小さく心もとないが格安チケットなので文句は言えない。機内食はとても食べられる代物ではなく、座席にテレビもないのでほとんど寝て過ごす。
10:45 上海浦東着
 入国手続きを済ませてまずは両替をする。成田空港のレートは16.3円だったが、中国の銀行では、15.04円。ただし一回の両替で手数料25元がかかる(ことに今回気づいた)。前回の繰り越しで手元の現金は2000元ほどあったが、このところ円高なのでいつもより余計に40,000円分両替した。
 成田空港でチケットを受け取る際に、到着空港で乗り継ぎのチェックインができると聞いたが、それらしき場所は見つからなかった。乗り継ぎは厦門航空だが浦東には厦門空港が乗り入れていないのである。広い空港内をうろうろして時間を無駄にしてしまった。

《上海から福州まで》
 以前から上海のリニアモーターカーに乗りたかったのだが、送迎付きのツアーだったりして乗る機会がなかった。今回ようやく乗ることができる。上海ではリニアモーターカーのことを磁浮列車という。カタカナだと9文字だが漢字なので4文字で済む。字を見ただけで意味もわかるし、さすが漢字の母国は合理的だ。その磁浮列車の乗り場は、第一ターミナルと第二ターミナルの間にひっそりとある。


磁浮票務中心 【磁浮票務中心】

 空港内の案内板で磁浮(Maglev)方面に進むと、あまり目立たないところに発券窓口がある。

 磁浮列車には途中駅が無く、チケットは単純に片道50元である。チケット売り場で50元札を渡すと、プリペイドカードのようなチケットとお釣りの10元を渡された。料金表にはしっかりと50元と書いてあるのに意外だ。航空チケットを提示すると40元になるとは聞いていたが、到着でもOKのようだ。
 リニアのホームには出発10分前でないと降りられない。一ヶ所しかない階段口で少し待たされ、時間になると乗客となる人たちがぞろぞろと階段を降りてホームに向かった。6両?編成の車両は指定席と自由席に分かれている。乗客は少ないので車両に乗る前に写真を撮っておこうと先頭車両の方へ行った。構内は暗めなので写真は撮りにくい。

磁浮乗車口 【磁浮乗車口】

 乗車口は1両にひとつ。ホームに降りたときにはもう開いていた。この日の乗客は少なく、出発直前まで外で写真を撮っていたが窓際に座ることができた。

 リニアは人気がないのか、半分以下の乗車率で、遅れて乗っても好きな場所に座席に坐ることができた。乗客は欧米系の外国人が多い。携帯のSIMカードの入れ替えやGPSの準備をしていると、リニアはゆっくりと動き始めた。座席は進行方向と逆を向いている。日本の車両のように座席は回らないようだ。空港に向かう方が主なのだろう。
最高速度  そろそろと走り始めたリニアはみるみるスピードを上げて行く。そしてガタガタと車体の振動も激しくなってくる。車内の前方には電光掲示のスピード計があり、乗客が注目している。やがて最高速度は431kmに達した。車窓からは高速道路を走る車が見えるが、一瞬のうちに追い抜いていく。しかし超高速の時間はわずか数分で、徐々にスピードが落ちてくる。もう到着駅が近づいてきているのだ。はじめロストしていたGPSも速度が緩むとようやく現在位置を示すようになった。
 磁浮列車の終着駅は龍陽路駅である。上海の中心部からは少し離れているため、そこから地下鉄に乗り換える必要がある。乗り換えは地下鉄2号線で、将来的にはこの2号線が虹橋空港まで繋がることになっているいが、現在はあと一駅というところでとぎれている。今回は一気にそこまで行くのではなく、上海中心地を途中下車で観光することにする。
 地下鉄は、リニアと比べてひどく混んでいる。まずは券売機で並ばなくてはならない。タッチスクリーン式の券売機は中国人でも操作がわかりにくいようだ。目的の駅を選んで枚数を指定し、最後に金額を投入すると言う手順だ。
 上海の地下鉄はいつも混んでいるので、これまで座ったことはあまりない。今回もドア付近に立っていた。後の方から紙コップを持ったおばあさんが乗客達に物乞いをしながら移動している。日本では決して見ることはない光景だ。
上海環球金融中心完成
【上海環球金融中心完成】
 前回来たときは最上階部分は鉄骨だったが、すっかりできあがっている。
 以下のサイトが素晴らしい
 http://swfc-shanghai.com
上海環球金融中心全景 【上海環球金融中心全景】

 巨大建造物はなかなか写真に収まらない。カメラを縦位置にしてようやく全景が写る。手前のビルは金茂大厦(420.5m)で以前は中国一の高さだった。

 陸家嘴駅で降りて、高層ビル群を見上げる。ここでは一番高い上海環球金融中心(森ビル)は前回来たときはまだ骨組だったが、もうすっかり出来上がり、ジンマオとともに天に向かってそびえている。このあたりの開発はまだ続いていて、至る所で工事が行われている。写真を何枚か撮って、再び地下鉄に乗る。
 南京東路駅で降りて地上に出る。歩き慣れた南京路だが一瞬どちらが西かわからない。外灘の建物が見えたので、それとは逆の方向に歩く。まずは第一食品でいきなりお土産を購入。この店はいつ来ても大混雑している。

上海美術館 【上海美術館】

 南京西路を歩いていると上海美術館があった。多くの人民が出入りしていたので何かと思ったら古びた蒸気機関車に人が群がって写真を撮っていた。SY1116という中国産のSLのようだ。

 人民広場を越えてさらに西に向かって歩く。上海美術館では多くの人が出入りしていた。つられて入ってみると、庭先には古びたSLと客車が置かれていて皆記念写真を撮っていた。
 路は南京西路になり、伊勢丹の手前にある莉蓮蛋撻餅屋に立ち寄る。この店は有名なエッグタルトの店で、正宗葡式蛋タ(3.5元)を10個買う。袋は有料で2毛。5元札で払ったらお釣りの小銭が大量に戻ってきた。

莉蓮蛋撻餅屋 【莉蓮蛋撻餅屋】

 中国での餅(Bing)は日本のモチではなく、ケーキやパンの意味がある。
 本店は澳門にあり、ここは支店。日本のガイドブックではたいてい紹介されている。目指すはエッグタルト。1個3.5元を10個購入。四つは虹橋空港で食べたがまだ暖かく美味しかった。初めて食べる味だったが、また機会があれば食べたいものだ。

 景徳鎮の店に入り、食器を眺める。自宅の割れた景徳鎮の皿を補充しなければならないが、まだ旅は始まったばかりなので帰りに機会があれば買いに来ることにする。結局その機会はなかったが。

景徳鎮の店 【上海景徳鎮芸術瓷器】

 店の名は芸術瓷器とあるが、日用品としての皿等も売っている。上海に来るたびにこの店には寄ることにしている。お気に入りの店である。景徳鎮(JING DE ZHEN)

 そろそろ虹橋空港に向かわなければならない。すぐにタクシーに乗っても良いのだが、重体で時間がかかりそうなので行けるところまで地下鉄で行くことにする。南京西路駅で乗り、北新駅で降りる。北新駅からタクシーに乗って空港へ。
地下鉄4元、タクシー20元、
 虹橋空港の保安検査は厳しい。靴紐をかける部分の金属が探知機に反応し、靴を脱がされてX線の検査機に通された。
18:40 虹橋空港発MF8548
 福州行きの飛行機はほとんど中国人。日本人はいない模様。
 福州空港に降りると雨が降っていた。
19:50 福州到着

Page:  1   2   3 
Camera:Canon IXY 910is,EOS KISS X2

NOYAMA
   ホームに戻る   
NOHOU