上海放浪2001


[まえがき] 上海放浪記1, [コラム1] [コラム2]


上海は暑い、高い、安い、パワフルだ!
日程 2001年6月28日〜7月1日
山名 無し
観光 上海市内
費用 \20万くらい
登場人物 シュイさん、ファンさん、ソン小姐、ジュン小姐、太郎、フウタオ


 登場人物について:中国では日本人の名前は中国の漢字読みになる。例えば、田中さんは日本では”たなか”さんであるが、中国では”てぃえんちゅん”先生(さんという意味)となる。今回登場するシュイさん、ファンさんは日本人、ソン小姐とジュン小姐は上海人、太郎はジュン小姐の彼氏で上海人、フウタオは私である。

6/28 横浜=成田=虹橋空港=花園飯店
6/29 花園飯店=東方明珠塔=金茂大厦=豫園=准海路
6/30 花園飯店=上海駅=玉沸寺=伊勢丹=上海博物館=外灘
7/1 花園飯店=虹橋空港=成田=横浜


【6月28日(木)】
 さあ、いよいよ出発だ!ファンさんのシーマで成田空港へと向かう。首都高湾岸線は料金所だけが渋滞しており、それ以外は順調に走り進んだ。それにしても横浜からの成田は遠い。高速を飛ばして2時間近くもかかってしまう。そもそも神奈川県に空港がないというのもおかしな話だ。世界の主要都市で空港がないのは横浜(神奈川)だけではないだろうか。上海には二つも国際空港があるというのに。
 成田空港で出国手続きを済ますと、免税店が待っている。シュイさんらは早くもここでお土産を買っている。普段は税率の高い化粧品や洋酒、タバコなどを調達している(帰りは買えないようだ)。ここは僕には縁のないところだ。ところでここまで来るのに金属探知器やX線による厳重な携帯品チェックを行っていたが、機内に乗り込む直前にビクトリノックスのナイフを売っているというのはどういうことだろうか。
 待合室から見る中国東方航空公司の航空機は何とも小さく心許ない。上海まで3時間もの長いフライトは始めて(これまで最長は釧路−羽田間の1時間45分)であるが、これまででもっとも小さい航空機に乗ることになる。搭乗が開始となり、皆ぞろぞろと乗り込む。乗客のほとんどが日本人のように見えるが、しゃべり声を聞くとすぐに中国人だと分かってしまう。西洋人も思ったより多く、スーツ姿のビジネスマンの姿も見られる。そんな乗客で機内は満席になった。
 機内では、3時間のフライトにも関わらず、機内食が出た。それと食事中とその前後にドリンクが振る舞われた。やたらと水分を摂取させるのは中国のお国柄なのだろうか。食後は案の定、トイレに列ができていた。
 機内の中央部分に座っていたため上海上空の様子は分からなかったが、ほぼ定刻に到着(15:50)。時差の関係で3時間飛んだが時間は2時間しか進んでいない。
【上海虹橋空港】

 ターミナルの外に出ると、ムッと熱気が襲う。前日に梅雨が明けたばかりとのことだ。この時上海は暑いとおもったが、帰国した東京も同じように暑くなっていた。ターミナルの赤い帯はAPEC歓迎みたいなことが書いてある。今年の10月に上海でAPECが行われる。
 空港からは現地旅行者のマイクロバスで花園飯店(Garden Hotel)へと向かう。

 
 市の中心部にあるホテルまでは高架道路を走るがすぐに渋滞につかまる。まわりを走る車はポンコツが多く、至るところでエンコした姿が見られる。この暑さの中、冷房のない車もまだ多く、ドアまで全開にしたバスが走っている。ちなみに当地では冷房入りのバスは「空調」という表示がしてあり、料金が1元高くなるようだ。

【高架から見た町並み】

 市内は超高層ビルが多いことに驚く。町中新宿副都心なみのビルが林立しているのである。日本は規制のため建てられないかもしれないが、中国の急成長ぶりが伺える。しかし上海のこのビル群は地震が来たらドミノ倒しのように倒れてしまいそうだと思えるのは気のせいだろうか。まあ、地震は来ないと言う前提のもとに建っているのでしょうけど。
 
 今回はJTBのフリープランのツアーを利用しているが、泊まるホテルは最高級☆☆☆☆☆の花園飯店(Garden Hotel shanghai)。ガイドブックでは必ず紹介している。日本のホテルオークラ系のホテルで、戦前の錦江クラブのエントランスホールを利用している。ホテル内には三越のショップや高級広東料理の白玉蘭(バイユーラン)、名前のとうり広い庭があったりと、とってもゴージャス。国内山行では500円のテント泊が多いが、こちらは一泊150US$。上海の平均的月給程度の金額ではないだろうか。
 ホテルのチェックインは日本語であった。日本のホテルなので客もほとんどが日本人なのだろう。14階の部屋の奥には大きな窓があり、北の方向が一望できる。見えるのは超高層ビル群と租界時代のものと思える古い町並みである。山や緑などの自然は全くない。  部屋でくつろいでいると夕食のお迎えが来る。現地案内人のソン小姐とジュン小姐、そして車を運転している太郎である。その車は何とベンツであった。日本でベンツと言えばお金持ちであるが、とうぜん中国ではとってもお金持ちということになる。その車に6人が乗り込むが、ここでは定員オーバーはお咎めないのだろうか。
 平日の夕方と言うことで、帰宅ラッシュで交通量は多い。車以上の数の自転車が車道を縦横無尽に走っているが、それをかき分けるように車は進む。車は右側通行であるが、上海では右折する際は目の前の信号が赤でも進んでいいようだ。やたらクラクションを鳴らすのもお国柄なのだろうか。クラクションの音量は日本のそれより半分くらいだ。
 とあるビルの地下駐車場に車が収まり、エレベーターで地上階に出ると広大なレストランが目の前に広がった。ほとんど満席で、上海語が飛び交いすごい喧噪である。ソン小姐の姑姑(おばさん)も加わり、総勢7名が円卓を囲んだ。最初の乾杯でビール(青島ビール。これがけっこう旨くて今回上海で飲む飲むビールはすべてこれ。ちなみに上海でのビールシェア1位はどういうわけかサントリー。青島は確か4位くらいでした。)を頼んだのは我々日本人だけで、4人の上海人はスイカジュースを注文していた。このスイカジュースというのはどうやらここ上海では定番らしい。上海の町を散歩すると至るところでスイカが山となって売り出されているのを見かけることになる。しかも値段は一個1元前後と安い。日本のスイカの100分の1以下の安さである。彼らはお茶代わりにスイカジュースを飲むのだろう。ところで、中国人はよく水分を摂取するのではないかとの印象は機内の水攻めで感じていたが、上海を歩く人々は必ずと言っていいほど手に手にペットボトル(水が多い)を持っているのである。やはり彼らの水分摂取量は日本人よりかなり多いのだろう。
 店の名前は「梅園邸」というが、ガイドブックには載っていなかった。日本人や外国人がそのためか一皿30元程度とお安い料金となっていた。何を食べてどんな味がしたのかを紹介するのは専門外(好吃!(ハオチー:旨い)としか言いようがない)なのでここでは記さないことにするが、7人が食べた料金は1200元であった。

Camera:CANON Power Shot S10

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