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苅田アルプス-福岡県の山
苅田アルプス-福岡県の山
苅田の町を見下ろす縦走路
苅田の町を見下ろす縦走路
【高城山頂】
○山行情報 | ||||
日程 | 2025年5月3日(土) | |||
山名(山域) | 高城山・諫山・大久保山(筑豊地方) | |||
入/下山地 | 南原登山口 | |||
メンバー | 単独行 | |||
行動時間 | 2時間10分 | |||
歩行 | 距離 | 登り | 下り | 日の出 |
4.7km | 395m | 395m | 5:25 |
○コース(タイム)
南原登山口(6:38)-(7:10)高城山-諫山-大久保山-浄水場分岐-(8:48)南原登山口
《山概略》
苅田アルプスは福岡県京都郡苅田町にある山域で、高城山、諌山、大久保山、大平山、隠山、山の神、龍智山、ソーエム山、猪熊山の9座から構成されている。最高峰は高城山の413mで、諌山(406m)、大久保山(389m)などが続く、縦走路からは苅田港や臨海工業地帯、平尾台や白川の田園風景、北九州空港や松山城の眺望を楽しむことができる。
《アプローチ編》
山系の2025年2月号に「ご当地アルプス」の特集があり、その中で苅田アルプスが紹介されていた。福岡の家の近くにあるのだが登ったことは無かった。そこで今回登ってみることにした。
家から南原登山口までは車で30分とかからない。駐車スペースは道路脇とその奥に一段高いところがあり、スペースは10台ほどで一番乗りだった。
《高城山へ》
駐車場の隅の方に登山口がある。誘導標識や何本もの杖、山域の地図もあるので分かりやすい。地元の小学生の詠ったほのぼのとした俳句が書かれているが、これは道々続くことになる。小学校の遠足で登られる山のようだ。
少し登ると、緑の地面に緑の木々が斜面に広がり良い感じである。このあたりは苅田千本桜と言われるようで、植樹されたソメイヨシノと自生のヤマザクラの森となっている。この時期は新緑で鮮やかである。花の季節にも来てみたいものだ。
2合目の標識を越えて、小学生の句を読みながら登っていくと、左手にチラリと苅田港が見える。苅田港(かんだこう)は隣接する日産やトヨタなどの工場からの工業製品の積み出しや、東京からの商船三井フェリーが運行するなど重要港湾である。
4合目を過ぎ、単調な道を登っていくと広場に出る。高城山(419m)の山頂である。山頂は木々に覆われ日陰となっているが、端の方へ行くと下界を見渡すことが出来る。海上に浮かぶ北九州空港が見える。航空機の離発着が見られるかと思ったがこの瞬間では見られない。いかんせんこの空港は便数が少ない。よほどタイミングが良くなければ見られないだろう。空港までの距離は約11kmである。
高城山から更に奥へと進む。落ち葉の尾根を進み、下って登り返したら諫山の山頂(405.84m)である。苅田アルプスではここにだけ三角点がある。三等三角点で点名は三石。樹林に覆われているためここも眺望は無い。しかし少し先に行くと、鉄塔が建ち、木々が刈り払われているので眺望が広がる。
この鉄塔の上からはやたらとジージーと低周波音?が発せられ、この下にいて大丈夫なのだろうかと心配になるが、とにかく眺望は眺めなければならない。苅田の町並みや、行橋の箕島(陸続き)を見通すことが出来る。
鉄塔の先に右手に下る道があり、山口ダムの方へ下ることが出来るようだ。このコースは国土地理院の地図には載っていない。
尾倉分岐と新津分岐を直進すると、大久保山(389m)山頂に到達する。ここも眺望の無い山頂。この先は大平山まで縦走路は続くが、今回はここまでで引き返すことにする。諫山まで戻り、そこから右手の浄水場コースを降りていく。このコースは送電線沿いにあるのか、何度か鉄塔の下を通過する。
屋根のない山小屋「日の出山荘」と書かれたプレートがある。こんな低山に山荘?と思ったが、何のことはないキャンプ場だった。しかも怪しげだ。水もトイレも無さそうだし、どうなっているのだろう。
そのキャンプ場あたりに国土地理院の地図では霊園管理小屋へ行く分岐があるのだが、どうも見つけられない。廃道になったのだろうか。そのまま道を下っていくと、ササ藪っぽいところに分岐があり、そこから霊園に行けるようだ。ルートはロープが続き、迷わないように配慮されている。その枝尾根を降りていくと舗装道に出て、トイレや駐車場のある霊園管理小屋登山口となる。
霊園管理小屋登山口からは、車で登った道を歩いて行く。歩道がなく、時々車が走り去っていくので危険なところだ。道脇には様々な花が咲き、水場もあるのだが、その水を飲む勇気はない。せいぜい手を洗う程度にしておく
南原登山口に到着し、相変わらず車は自分のだけである。帰り支度をしていると、ようやく一台の車が来て、子連れのハイカーが山へ入っていった。
苅田アルプスというネーミングに惹かれて登った低山ではあるが、なかなか良い山であった。来春には千本桜とやらを拝んでみたいものだ。
《登山道の花》 | ||
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【1.ハルジオン】 |
【2.キンラン】 |
【3.キランソウ】 |
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【4.カキドオシ】 |
【5.アブラナ】 |
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Camera:CANON EOS 90D