TOP > 福岡県の山 >御所ヶ谷   

御所ヶ谷-福岡県の山

御所ヶ谷-福岡県の山

古代の城壁を越え原生林へ

古代の城壁を越え原生林へ

【見事な石組みの神籠石】

見事な石組みの神籠石

山行情報
日程 2012年08月13日(月)
山名(山域) 御所ヶ谷(福岡
入/下山地 神籠石入口
メンバー 単独行
行動時間 1時間00分
歩行
距離
登り
下り
歩数
2.0km 209m 209m ---歩
御所ヶ岳マップ

コース(タイム)

登山口(14:00)-神籠石-(14:30)御所ヶ岳(14:39)-(15:00)登山口

 《山概略》
 福岡県行橋市にある御所ヶ岳(ホトギ山)は7世紀後半に山城が築かれ、その遺構として御所ヶ谷神籠石が国の史跡として残っている。この神籠石の土塁を見に訪れるのだが、山頂までハイキング道が続いているようなので、登山も兼ねて行くことにした。

 《アプローチ編》
 御所ヶ谷神籠石は勝山御所CCの南側にある。近くまで行くと標識があるので、それに従って進めばいい。集落を通り抜け、狭い林道に入り、池を回り込んで進むと、林道は終点となり、4~5台の駐車スペースがある。

 《御所ヶ岳へ》
 駐車スペースは御所ヶ谷の登山口で、遺跡の案内板もある。それを一読して登山開始した。登山口周辺には県の天然記念物で希少植物のヒモヅルが自生している。探すまでもなく、あたり一面の樹木にまとわりつく様子が見られた。
 沢に沿った登山道を100mも歩かずに、石組みが見えてくる。谷に作られた門のようだ。石はきれいに切りそろえられ隙間も無くびっしりと積んでいる。また、水路のような口もあるが、現在は水は通じておらず、すぐ近くに沢が流れている。しばらく写真を撮り、先に進んだ。


登山口駐車場
【登山口駐車場】
   天然記念物のヒモヅル
【天然記念物のヒモヅル】

 道の脇には大師像があり、その先に広場があり、大師堂がある。このあたりは地蔵や仏像が多く立ち並んでいる。道なりに進んでいくと行き止まりになってしまい、大師堂まで戻るとその奥にホトギ山への指導標があった。
 大師堂から先の登山道は細くなり、本格的な山道となる。このところ人が入った様子が無く、道にはびっしりとクモの巣がかかっている。小枝を拾ってそれらのクモの巣を、申し訳ないと思いつつ排除していく。つい気を抜くと顔面にクモの巣を貼り付けてしまう。

石碑を通過
【石碑を通過 】
   神籠石中門
【神籠石中門】

用水路がある
【用水路がある】
   余り歩かれていない山道
【余り歩かれていない山道】

 天気は晴れていたが朝方雨が降ったようで、湿度が高く蒸し暑い。原生林の中で日はあたらないが汗だくになりながら細い道を登り続ける。人に驚いた蛇がにょろにょろと逃げていった。
 御所ヶ岳はいくつか登山道があるようで、2回ほど道が合流する。下山時に間違えないようにしなければならない。そろそろ山頂が近くなったころに、岩場の展望台がある。その先に山頂がある。

指導標はしっかり
【指導標はしっかり】
   山頂からの眺め
【山頂からの眺め】

 御所ヶ岳(ホトギ山・246.9m)の山頂には三角点がある。この先に縦走道はなさそうで、藪になっている。それほど高い山頂ではないが、まわりは平野なので見通しはいい。主に南側の眺望が得られる。海の向こうに見える山は国東半島だろうか、犬ヶ岳や英彦山も見える。眼下の集落には田んぼが多い。
 下山は来た道を戻る。クモの巣は排除したので、もう枝を振り回す必要は無い。神籠石もう一度見直し、登山口へ戻った。
 行動時間はちょうど一時間で、誰とも会うことは無かった。さすがに真夏のこの時期に山に入る者はいないのだろう。

付近の山 求菩提山(2009.05.02)、大坂山(2010.01.02)、香春岳(2005.05.04)

Camera:CANON PowerShot S100

NOYAMA
   ホームに戻る   
NOHOU