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天狗岳−日本二百名山 天狗岳−日本二百名山 360度の大眺望、山ガールとも遭遇 360度の大眺望、山ガールとも遭遇 【相耳峰の天狗岳】
コース(タイム)横浜(4:30)=(9:05)桜平(9:23)−(11:01)オーレン小屋(11:56)−東天狗−(14:01)西天狗(14:38)−夏沢峠−(16:35)オーレン小屋
《山概略》
《オーレン小屋へ》 雨はすっかり上がっていて、雨具の必要はない。パッキングをして桜平を出発した。駐車スペースからは車で来た道を少し戻る。下り坂の道の左右にところどころ駐車スペースがある。帰りはここを登らなければならないので、駐車スペースは下から埋まっていくのだろう。左手に登山道があり、車止めを越えていく。ここから入れる車はオーレン小屋の車だけのようだ。 道は上り坂に変わるが、ふと、テントマットを車に忘れたことに気がつき取りに戻った。その間、ザックを大山さんが運んでくれた。すでに2000m近い標高なので、早歩きの往復はけっこう息が切れる。二人に追いつき、林道を登っていくと大きな小屋が見えてきた。もうオーレン小屋に着いたかと思ったら、夏沢鉱泉の建物だった。オーレン小屋までまだ半分も歩いていない。引き続き林道を歩く。 後ろから四駆の車が二台我々を追い越していった。オーレン小屋の車のようだ。車内には人が満載していたので、登山客だろう。茅野駅から運んできたことが予想される。しかも乗ってきた電車はあずさ1号だろう。新宿を7時に出たスーパーあずさ1号は9:08に茅野駅に到着する。 林道はオーレン小屋まで続かず、途中から細い登山道に変わる。シラビソやダケカンバの森の中を抜けると青空が広がり、オーレン小屋に到着する。テン場は右手の沢を渡ったところにある。
《天狗岳へ》 オーレン小屋のテン場の料金は一人1000円でちょっと高めである。そのためか、テントサイトには板塀が敷いてあり、その上にテントを張ることになる。床が平らで寝やすく、テントが汚れることもないので、うれしい設備である。さっそくテントを立てて、昼食を食べ、軽くなったザックを担いで天狗岳へ向かった。 オーレン小屋のすぐ前の道を箕冠山方面に進んでいく。シラビソの林の中はうっそうとしている。足もとには花の代わりにいくつものキノコが顔を出している。今朝まで降っていたという雨が上がり、一斉に成長したようだ。白や黄色の派手な色もあり賑やかだ。
箕冠山は眺望はなく夏沢峠への分岐にもなっている。そのまま真っ直ぐ根石岳へ向かう。少し下ると展望が開け、西天狗や根石岳が見えてくるようになる。ハイマツ帯を抜けて砂礫地を歩く。鞍部の左手に根石山荘が見える。突風を避けるように少し下ったところに小屋は立っている。この辺りはコマクサの群生地のようで、道の両脇はロープで仕切られている。花の季節は過ぎているので、ところどころにコマクサの葉だけが見えている。 砂礫地帯から登り返して根石岳(2603m)の山頂に到着する。360度の展望がありなかなかの絶景である。天気も申し分が無く遠くまでよく見える。この山頂で二人組の山ガールを発見。先のオーレン小屋の車に乗っていた二人組のようだ。岩に腰掛け、ビール(発泡酒ではない)を片手にミートボールを食していた。ずいぶんと山慣れた感じの二人組である。
根石岳から天狗岳の方へ向かう。眺めの良い吊り尾根歩きで気持ちが良い。緑の鉄網の橋を渡ると東天狗の山頂である。景色を楽しんでから目の前の西天狗へ向かう。10分あまりで西天狗(2645.8m)の山頂に到着する。こちらの山頂は広いので一ヶ所で360度の展望というわけにはいかない。移動しながらそれぞれの方角を見ることになる。真ん中には三角点がある。 【西天狗からの眺望】 南八ヶ岳方面を望む。東天狗や硫黄岳、横岳、赤岳、阿弥陀岳が見え、その奥には鳳凰三山や奥秩父の山並みが見える。金峰山の五丈岩や地蔵岳のオベリスクの突起もはっきりと確認できた。 遠くに見える山をあれこれと言っていると、先の山ガールがこちらのピークまで登ってきた。途中休憩でビールを飲んで飲むとは何ともツワ者である。話を聞くと、先週はテント泊で谷川岳の馬蹄形を回ったとか言っていた。山ガールの格好をしているがやはりベテランのようだ。記念写真を撮ると、ちょうど大集団が登ってきたので我々は一足先に下山した。
《オーレン小屋へ下山》 東天狗を経て、箕冠山までは登ってきた道で、そこから夏沢峠の方へ歩いた。夏沢峠には二軒の山小屋があるが一軒は閉じていた。硫黄岳の爆裂火口壁が正面に見える。小屋の奥でカモシカを見つける。8メートルほど近づいても逃げる様子はなく、つがいでのそのそと歩いていた。 夏沢峠からオーレン小屋までは涸れ沢のようなところを歩く。シラビソの森の中にはいると眺望はなくなり、コースタイム15分が長く感じた。テン場に到着すると、すぐに夕食の準備に取りかかる。この日のメニューは鍋で、山で採取したキノコが加えられた。ちょっと心配だったが、次の日は一日腹の調子が悪かった。しかしこれは先週中国に行った時から調子が悪かったので、キノコは関係なかったのだろう。 9月になると日の入りは早い。食事を終えると早々にテントに引きこもり眠りに落ちる。未明になると気温の低下が激しく、テントは凍り付いていた。つい先日までの猛暑に慣れていた体だけに、寒さはこたえた。テント場の標高は2300mほどあるので、甘く見てはいけなかった。夜の冷え込みは翌日の好天が期待できる。明日は硫黄岳の方へ行く予定だ。 Camera:SONY DSC-WX1
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